Company

社長挨拶

ご挨拶 ~環境にやさしい総合物流サービスをお客様に提供します。~

家次晃

当社は、1959年の会社設立以来、港湾運送事業者として茨城港(日立港区・常陸那珂港区)において、港湾荷役・倉庫保管・通関・配送といった貨物に関連する業務や、入出港する船を支援する業務等に携わり、皆様の生産活動や日々の生活になくてはならない「物資」を安全・安心にお届けすることを使命として、これまで事業を続けて参りました。

東日本大震災により甚大な被害を受けた茨城港ですが、既に岸壁の復旧工事は完了し、現在では、当時の教訓を活かし、防潮堤や水門・陸閘の設置、耐震強化岸壁の整備等の様々な対策が着々と進んでおり、より安全で、災害発生時における物流のセーフティネット機能を担う港として期待されています。

こうした中、茨城港では、北海道と結ぶ内航航路や北米・欧州・アジア各国との外航航路が開設されており、これらの航路を活用した物流ネットワークの構築が進んでいます。また、最近の新たな動きとしましては、日立南太田インターチェンジ付近に新しいモータープールが完成し、完成自動車取扱い港湾としての日立港区の機能が強化されています。同じく第5埠頭地区では、東京ガス(株)日立LNG基地内に2基目のLNGタンクが完成し、首都圏を支えるエネルギー供給港湾として益々重要な役割を担っていくことが期待されています。

一方、常陸那珂港区では中央埠頭延伸部に水深12メートルの新たな岸壁の供用が開始され、輸出自動車の取扱の他、更なる貨物の取扱い増加が見込まれています。また、2050年カーボンニュートラルの実現に向け、脱炭素燃料のサプライチェーン構築、港湾物流及び産業の脱炭素化など、脱炭素化に配慮した港湾機能の高度化等を通じて「カーボンニュートラルポート(CNP)」を形成するといった新たな動きもスタートしています。

その他、京浜地区の港と陸上の混雑、トラック等のドライバー不足が懸念される中、北関東自動車道・常磐自動車道から圏央道等多くの自動車専用道路へつながるアクセスの良さから、物流の流れを変え大幅な輸送時間短縮が可能になる等、課題を解決する観点で茨城港が注目されています。

このような茨城港並びに周辺の交通インフラ等の整備を背景に、当社の持つ技術・経験・資格・設備を活かし、安全・迅速・確実な仕事で、多くのお客様のニーズに柔軟かつ丁寧に対応し、良質なサービスを今後も提供して参ります。

これからも物流という「エッセンシャルなサービス」の担い手として、「環境にやさしい総合物流サービスをお客様に提供する」をモットーに、茨城港並びに地域社会の発展に貢献して参る所存です。一層のご愛顧のほどよろしくお願い申し上げます。

日立埠頭株式会社
取締役社長 家次 晃